医局員コラム |
今年4月から、古川福実先生の後任として日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会の理事長を拝命した関係で、前日から多くの委員会があった。特に日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会の一般社団法人への移行とそのための選挙法の改定の問題が論議され、2015年をめどに法人移行する案が承認された。法人化により、より公益性が重視されるようになり、学会としての社会的な評価もあがることが予測される。この他の大きな問題点として、日本専門医制度認定機構によるあらたな専門医制度が2017年度から開始されるが、皮膚のアレルギー疾患の専門医が日本アレルギー学会の専門医制度の資格をどのようにして取るのか、あるいはその意義がどうかなどまだ不透明な点も多く、今後の進捗状況の確認が重要と考える。この問題は日本アレルギー学会の専門医制度委員会や将来検討委員会でも論議されているが、内科領域のアレルギー疾患専門医に関しても日本呼吸器学会や総合診療医との棲み分けや教育プログラムをどうするかでまだ議論百出の状態である。 また今回の学会の大きな特徴はすべての一般演題がポスター発表と口演を(一題10分)義務付けられていたとことで、いつも消化不良になる学会が多いが、久し振りに討論を楽しむことができた。 来年の44回総会は11月21〜23日、東北大の相場節也教授を会頭に仙台市で開催される。若い先生方も奮って演題を発表下さい。 |
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大阪大学大学院情報統合医学皮膚科 片山一朗 平成25年12月25日掲載 |